名古屋市役所合気道部のお知らせ(41)
こんばんは。3月も終わりで、新年度が始まります。4月から新しい部員が加わっていただけることを期待しています。
さて、時折、「合気道は役に立ちますか」という質問を受けることがあるのですが、たいていは「あまり役に立つことはありません」と答えています。と言うのも、こういう質問の裏には、「路上の武勇伝」を期待する気持ちを感じるからです。
実際、合気道は「約束稽古」と言って、予め決めた攻撃を「受け」が仕掛け、「取り」はそれに対して、予め決められた技を掛けるという稽古を繰り返しています。ですから、路上の喧嘩ファイターに対応することは難しいのです(個人的な例外はあるでしょうが)。ましてや、彼らが大きく、素早く、喧嘩慣れしていて、おまけに武器まで持っていれば、まず対応できないでしょう。ですから、そんな輩に暗い夜道で遭遇しないように行動するよう、私は教えています。
「なんだそんなものか」と、あなたは落胆するかも知れませんが、そもそも合気道は喧嘩の道具ではありません。それに、日本のような法治国家では喧嘩沙汰でなく自己防衛でも、相手がケガをすれば過剰防衛を問われます。あなたの生涯が変わってしまいます。ですから、道場以外で合気道の技は使えないものと観念しておいてください。
ただし、女性が掴まれた腕を振りほどいたりする場合には、合気道の技が応用できます。他にも護身に有用な技がありますので、その点多少プラスになるでしょう。過去に稽古生の一人が、マンションの共用ロビーで、見知らぬ男に手を掴まれた時、とっさに「手解き」の技法を使い、振りほどいて逃げられたという報告を聞いた時にはうれしく思いました。ですが、最初から危ない目に遭わないように慎重に行動することこそが大切だという信念は変わりません。
さて、合気道が役に立つことはあまりない、と答えているのですが、足腰が弱って転ぶようになった時には「受け身」が役立つだろうと思っています。それで、道場で新入生に最初に受け身を教える時には、「技は忘れても良いけれど、受け身は何も考えなくても自然にできるレベルにしておいてください」といつも言うようにしています。
何はともあれ、道場で無心に身体を動かすことは、いろいろなしがらみから一瞬逃れられる至福の時でもあります。楽しく合気道の稽古を続けていきましょう。
師範 白井敬二
【4月の稽古予定表】
枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後6時20分〜7時20分
6日、13日、20日、27日(すべて水曜日)
北スポーツセンター 第二競技場 午前10時〜11時30分
3日、10日、17日、24日(すべて日曜日)
*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます
(入会金なし)。ただし、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。
【重要】(入会について)
見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族、OB・OGです。
見学希望者は、 師範の白井敬二まで、まずメールでご連絡ください。 質問もOKです。
(メールアドレス)cba31680@pop06.odn.n.jp
その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが届かない場合あります。私からの返信メールが届くように、必ず、着信拒否の設定を外しておいてください。