名古屋市役所合気道部のお知らせ(76)
こんばんは。少し更新が遅くなりました。
今回は「良き師の選び方」と題して書いてみます。ググッて見ると260万回ほどの検索があります。でも、トップページにはビジネス関連の答えが多いですね。そして呼び名も「メンター」となっています。英和辞典には、「信頼のおける相談相手、良き師[指導者・先輩]、助言者、庇護者」とありますので、武道の師匠とは少しニュアンスが違うようです。
前置きが長くなりましたが、私見としての武道における「良き師の見つけ方」をわかりやすく述べてみます。
まず、性格と思考パターンです。端的に言えば、基本的にあなたと同じような性格や思考パターンの人を選ぶべきです。なぜなら、性格や思考パターンは努力しても変えにくいからです。そして、自分と同じ性格や思考パターンは読み取りやすいからです。
武道の上達は師のマネをすることで始まります。ですから、師とあらゆる面で円滑にコミュニケートできることが最善なのです。例えば、「技は見て覚えろ」という言葉があります。この言葉は武道以外にも多くの業界で使われています。ですが、あなたが「見て盗む」のが苦手なタイプなら、あなたの質問を嫌がらず一つずつ言葉と体で丁寧に教えてくれる師の方が合っているわけです。これはあなたの上達にとってとても大切な要素です。
それはわかるけれど、性格が一緒というのは理解できない、とあなたは言うかもしれません。恐らく、性格が一緒だと「ぶつかる」ことが多いのでは、と思うからでしょうが、あなたに師を師として敬い、手本とする気持ちが本当にあるなら、ぶつかる事はないでしょう。なぜなら、あなたは師に挑むのではなく、師から学ぼうとしているからです。
次は「体格」です。基本的に成人の身長は大きく変わりません。体重だってよほど暴飲暴食や運動不足がなければ変わらないはずです(実際には肥満はよくありますが)。そして、武道の技は体格によって「効果」が異なるのです。相撲取りがなぜ無理やりに暴食させるかと言えば、体重を増やすためです。立ち合いで200Kgと80Kgが正面からぶつかれば、80Kgが負けるのは当たり前だからです。物理学の原則は不変です。
合気道の場合には、ぶつかり合いはありません。ありませんが、引いたり、押したり、掴んだりという動作は常にあります。ですから、軽量の人が重量のある人を相手にするのは大変なのです。もちろん、まったく不可能だと言うつもりはありませんが、小柄・軽量の人(私もその部類です)と大柄な人の技は相当に違います。小柄な人間は大きく重い相手に対してどうすれば効果的な技をかけられるかを絶えず問われ、その答えを出さなくてはなりません。対して、大柄な人はそんなことには無頓着で良いのです。
それでも一部には「小よく、大を制す」ということが可能な人が存在します。しかし、その陰には大いなる才能と、不断の努力があります。私の感覚では10万人に一人出るか出ないかの出現率です。ですから、そんなものを目標にすべきではないでしょう。あなたにとって良き師はあなたとせいぜい身長で10cm、体重でも20kg程度の差の範囲に収まる人です。
この他にも、公認団体の段位の高い人、技の見事さによって師を選ぶことは当然あるでしょう。しかし、それは本当の意味での上達過程を追求するための師の選び方とは別のものです。ここでは詳述しないことにします。
この記事があなたの師を選ぶ際の助けになることを祈念します。
今回は「良き師の選び方」と題して書いてみます。ググッて見ると260万回ほどの検索があります。でも、トップページにはビジネス関連の答えが多いですね。そして呼び名も「メンター」となっています。英和辞典には、「信頼のおける相談相手、良き師[指導者・先輩]、助言者、庇護者」とありますので、武道の師匠とは少しニュアンスが違うようです。
前置きが長くなりましたが、私見としての武道における「良き師の見つけ方」をわかりやすく述べてみます。
まず、性格と思考パターンです。端的に言えば、基本的にあなたと同じような性格や思考パターンの人を選ぶべきです。なぜなら、性格や思考パターンは努力しても変えにくいからです。そして、自分と同じ性格や思考パターンは読み取りやすいからです。
武道の上達は師のマネをすることで始まります。ですから、師とあらゆる面で円滑にコミュニケートできることが最善なのです。例えば、「技は見て覚えろ」という言葉があります。この言葉は武道以外にも多くの業界で使われています。ですが、あなたが「見て盗む」のが苦手なタイプなら、あなたの質問を嫌がらず一つずつ言葉と体で丁寧に教えてくれる師の方が合っているわけです。これはあなたの上達にとってとても大切な要素です。
それはわかるけれど、性格が一緒というのは理解できない、とあなたは言うかもしれません。恐らく、性格が一緒だと「ぶつかる」ことが多いのでは、と思うからでしょうが、あなたに師を師として敬い、手本とする気持ちが本当にあるなら、ぶつかる事はないでしょう。なぜなら、あなたは師に挑むのではなく、師から学ぼうとしているからです。
次は「体格」です。基本的に成人の身長は大きく変わりません。体重だってよほど暴飲暴食や運動不足がなければ変わらないはずです(実際には肥満はよくありますが)。そして、武道の技は体格によって「効果」が異なるのです。相撲取りがなぜ無理やりに暴食させるかと言えば、体重を増やすためです。立ち合いで200Kgと80Kgが正面からぶつかれば、80Kgが負けるのは当たり前だからです。物理学の原則は不変です。
合気道の場合には、ぶつかり合いはありません。ありませんが、引いたり、押したり、掴んだりという動作は常にあります。ですから、軽量の人が重量のある人を相手にするのは大変なのです。もちろん、まったく不可能だと言うつもりはありませんが、小柄・軽量の人(私もその部類です)と大柄な人の技は相当に違います。小柄な人間は大きく重い相手に対してどうすれば効果的な技をかけられるかを絶えず問われ、その答えを出さなくてはなりません。対して、大柄な人はそんなことには無頓着で良いのです。
それでも一部には「小よく、大を制す」ということが可能な人が存在します。しかし、その陰には大いなる才能と、不断の努力があります。私の感覚では10万人に一人出るか出ないかの出現率です。ですから、そんなものを目標にすべきではないでしょう。あなたにとって良き師はあなたとせいぜい身長で10cm、体重でも20kg程度の差の範囲に収まる人です。
この他にも、公認団体の段位の高い人、技の見事さによって師を選ぶことは当然あるでしょう。しかし、それは本当の意味での上達過程を追求するための師の選び方とは別のものです。ここでは詳述しないことにします。
この記事があなたの師を選ぶ際の助けになることを祈念します。
師範 白井敬二
【3月の稽古予定表】
枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後6時15分〜7時15分
6日、13日、27日(水曜日)
北スポーツセンター 第二競技場 午前10時〜11時30分
3日、10日、17日、24日、31日(すべて日曜日)
*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます
また、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。
【重要】(入会について)
見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可さ
れ、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは
見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家
族(子どもは小5くらいから)、OB・OGです。
見学希望者は、 師範の白井敬二まで、まずメールでご連絡
ください。 質問も可です。
(メールアドレス)white1000million@gmail.com
その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが着信拒否で届かない場合があります。私からの返信メールが届くようにしておいてください。