2019年8月1日木曜日

武道と政治

名古屋市役所合気道部のお知らせ(81)



 「武道家ですから政治のことはわかりません」。「武道家ですから、政治には関わりたくありません」というような発言を武道の出てくる映画の中でよく見ます。

 しかし、これって変ですね。国民であれば、どんな人でも政治に関心を持ち、政治に参加すべきです。それが民主主義というものです。武道家だろうが、書道家だろうが、政治に対しては対等です。潔癖感?を醸し出したいために基本的な参政権を無視するような表現がまかり通っていることに批判さえ起こらないのも不思議なことです。

 第一、武道は政治を利用しています。そして政治も武道を利用します。つまり、武道団体の多くは政治家を顧問や理事などに据えて箔を持たそうとします。スポーツの世界はヒエラルキーそのものの世界ですから、武道団体が地位を安定化するためには政治的な工作が必ず必要なのです。ですから武道が政治と無縁などあり得ません。合気道もまたしかり、です。

 別にそれをどうこう言うつもりは無いのですが、道場に立つと政治の話はご法度のような雰囲気があることに違和感を覚えるのです。稽古の最中には政治の話をしている余裕はありませんが、稽古が終われば政治の話も自由で良いのです。

 政治的信条は右も左も中間もあって当然です。むしろ、気軽に政治の話ができるくらいの方が健全というものです。そして、武道家だから、選挙は関係ないなどというトンチンカンなことを言わないように戒め合うのが民主主義の国に生まれた人間の責務と言えます。歴史を学べば、ファッショ政治が一番好むのは政治に無関心な国民だということは一目瞭然です。心すべきことです。


 今回はここまでです。


師範 白井敬二



8月の稽古予定表】

枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後615分〜715

7日、14日、21日、28(水曜日)



北スポーツセンター  第二競技場 午前10時〜1130
4日、11日、18日、25日(すべて日曜日)




*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます

また、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。







【重要】(入会について)

   見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族(子どもは小5くらいから)、OBOGです。見学希望者は、 師範の白井敬二まで連絡いただければ幸いです。その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが着信拒否で届かない場合があります。私からの返信メールが届くようにしておいてください。



(メールアドレス)white1000million@gmail.com