こんにちは。相変わらずの暑さですね。体調を崩さないように注意して下さい。
改修が終わって、道場が枇杷島スポーツセンターに戻ってきました。
最近のCovid-19の感染急拡大は気になりますが、世界的に見た対人口比死者数は低いままです。8月中には収束するでしょう。麻疹並みの感染力ですから、マスクはしても無意味です。とは言っても同調性圧力が極度に高い日本ですから、諸外国から笑われてもこの暑い最中でもマスクが外せません。悲しい国民性です。
さて、ここ数年の武道関連のYouTube映像は実に多彩です。10年前には考えられなかった多くの武道の映像が見られます。しかし、「再現性」の面ではどうでしょう?かつて私の師匠、岩田先生が口にしていた言葉を思い出します。曰く「ビデオを見てすぐ(その技が)出来るようになるなら、みんな(すぐ)達人になれる」。
この言葉には2つの意味があります。一つは、映像を見る人間の観察力と地力が必要だということです。つまり、映像の瞬間瞬間の極めて小さな動きと全体の動きの意味を的確に捉え、自分が再現できるだけの技量に達していなければ、何度繰り返し映像を見ても上達には結びつかないということです。
もう一つは、映像には嘘があるということです。映像の説明をしている師範の言葉が意味不明なことが多くありませんか?実際、本当のことを語る師範は少ないでしょう。自分が何十年もかかってやっとたどり着いた「秘訣」を簡単に明かすわけがないのです。プロなら当然です。また、端的な話「やらせ」もできます。何度も繰り返し練習し、約束事で技がかかっているように見えるだけかも知れません。そんな映像は見ても意味がありません。岩田先生は、演武会の様子を「くるくる回って無駄なことをしている」と評したこともありました。技は瞬時にかけるものだという意味なのだろうと当時の私は解釈していました。
さて、武道を志す人の多く(私も含め)は自分の体重の4倍、身長で1.3倍くらいの相手を「手玉」に取れるような「技」に憧れてその世界に入ります。しかし、それが達成できることはまずありません。私も同様です。「大は小を制す」、「速いものが遅いものを圧倒する」というのは物理学的に理にかなっているからです。体重55Kg、160cmの小男が220kg、2mの相撲の力士を手玉に取るようなYouTubeビデオが見られることが私の夢です。もし「私はできる」という人がいたら是非紹介してください。
少々味気ない話になってしまいましたが、武道に過大な期待を抱かないことという教えと受け取って下さい。武道の深奥を極めるという目標以外にも楽しめば良い、健康維持のためにやれば良い、護身のためにやりたい、など目標は人それぞれです。自分の目標に適した師範を探せば良いでしょう。
今回はここまでです。お元気にお過ごし下さい。
師範 白井敬二
【8月稽古予定表】
枇杷島スポーツセンター 第2競技場 午後6時00分〜7時00分
3日、10日、17日、24日
北スポーツセンター 第二競技場 午前10時〜11時30分
7日、14日、21日
*スギ薬局知立福祉アリーナの稽古では1回ごとに500円の会費をお支払いいただきます。北スポーツセンターも同様です。
【重要】(入会について)
見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。
枇杷島スポーツセンターも北スポーツセンターも健康維持の目的で参加される「素直で攻撃的性のない」高齢者を歓迎します。
見学希望者は、 師範の白井敬二まで連絡いただければ幸いです。その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、返信メールが着信拒否で届かない(電話も受信拒否設定)場合があります。私からの返信メールや届くように(電話がかけられるように)しておいてください。
(メールアドレス)white1000million@gmail.com