名古屋市役所合気道部のお知らせ(43)
こんばんは。5月も終わりですね。あなたも議会絡みで何かとお忙しいかも知れません。それに7月の選挙も近づいてきました。真夏の選挙は大変です。
さて、今回はちょっと専門的なネット記事を紹介します。稽古に役立つかも知れないという視点からです。以下は記事のコピペです。記事中の画像は下の引用先URLを開いて見てください。
(コピペ開始)
実際の現象だった! 事故瞬間の“スローモーション” 千葉大教授らが仕組み解明
千葉日報オンライン 2016年5月30日(月)
「危ない!」。交通事故や高所からの落下など突発的に危険な状態に陥った瞬間、物事がスローモーションのように見えた−。経験がある人も多いこの現象の研究に、千葉大学文学部認知心理学研究室の一川誠教授(51)と同学部卒業生の小林美沙さん(26)が挑み、画像観察を用いた実験で、現象が実際に生じることを確認した。一川教授によると、この現象は交通事故で多く報告されているといい、「今後事故が起こりそうな時に警告などを出せるようになれば、被害が少なくなるかもしれない」と研究成果の応用に期待を込める。
この現象に関するこれまでの研究では、バンジージャンプで恐怖を感じた時の感情が、時間を長く感じることに影響するかが調べられていたが、アトラクション的要素から楽しさが加わってしまい難しかった。
一川教授は、刃物や拳銃を突き付けられたり、人が燃えているといった、楽しさを排除し、恐怖と不快を感じるカラー画像を使用し、画像観察で引き起こされた感情や印象の強度と、時間精度や感じられる時間の長さとの関係を調べた。
実験には同大学生の男女16人が参加。視覚の時間精度を測る実験では、心理学で使用されているカラー画像を1秒間見せた後、100分の1~100分の6秒の範囲で画像をモノクロに切り替える。学生がキーボードを押すことで、モノクロ画像が見えるのに必要な最短時間を測定。16人中13人が危険を感じた時には、危険を感じなかった場合と比べ、より短い時間でモノクロ画像に切り替わったことに気付いた。
感じられる時間の長さを測る実験では、0・4~1・6秒の範囲で各画像を見せ、1秒間の長さに感じられるのに必要な時間を測定。16人中14人が危険を感じさせる画像が見えている時間を実際より長く感じていたことが確認できた。
この研究の結果、短い時間のうちに通常よりも早く情報を処理することができれば、的確に身をこなすことで、けがの程度を軽くするなど生存可能性を高めることにつながるという。
約2年前から研究を重ねてきたという一川教授。「体調が悪い時には時間があっという間に経ったり、風邪で熱が出ている時にはゆっくりと感じたりする。人が死の直前に見るという『走馬灯的なもの』も関係しているかもしれない」と話している。
一川教授らの研究成果は、7月1日に発行される日本心理学会の国際誌「ジャパニーズ・サイコロジカル・リサーチ」で発表される。
(コピペ終了)
(引用元)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160530-00010000-chibatopi-l12
上の記事の中で、私たちの稽古や護身の場面で参考になる部分は「短い時間のうちに通常よりも早く情報を処理することができれば、的確に身をこなすことで、けがの程度を軽くするなど生存可能性を高めることにつながる」という部分です。
ただし、「突発的に危険な状態に陥った瞬間、物事がスローモーションのように見える」、つまり、「時間感覚が延長する」感覚がどういうメカニズムで起こるのか、ということについて、この記事では明確に説明していません。かろうじて、読み取れるのは、「恐怖と不快」の感情が関係しているらしいということだけです。
あなたが剣道や空手、ボクシング、野球などを経験したことがあれば、時々相手の動きや飛んでくるボールが遅く感じられる経験をしたことがあると思います。これについては、単に何度も繰り返し高速運動する物体を追うことで目が慣れる、つまり動体視力が向上するという説明があるのですが、今回の研究はそれ以外の可能性を示しています。
誤解を恐れずに言うならば、強い恐怖と不快の感情が脳の視覚中枢に影響を与え、処理スピードを高める可能性があるかも知れない、ということです。これをどう実際の場面に役立てられるかは、今後の研究でメカニズムがはっきりしないと現時点で決定的なことは言えません。言えませんが、自分なりに感情をコントロールしながら稽古や練習に励むことで、再現性のあるスローモーション感覚を普通のあなたも身につけられるようになるかも知れません。めいめいの工夫次第で、スローモーション感覚が手に入れられる可能性があるのではないかと思います。ちょっと頑張ってみませんか?
今回の記事はここまでです。また次回お会いします。
師範 白井敬二
【6月の稽古予定表】
枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後6時20分〜7時20分
1日、8日、15日、22日(すべて水曜日)
北スポーツセンター 第二競技場 午前10時〜11時30分
12日、19日、26日(すべて日曜日)
*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます
(入会金なし)。ただし、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。
【重要】(入会について)
見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族、OB・OGです。
見学希望者は、 師範の白井敬二まで、まずメールでご連絡ください。 質問もOKです。
(メールアドレス)cba31680@pop06.odn.n.jp
その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが届かない場合あります。私からの返信メールが届くように、必ず、着信拒否の設定を外しておいてください。