2016年5月30日月曜日

心理学からの学び

名古屋市役所合気道部のお知らせ(43)


  こんばんは。5月も終わりですね。あなたも議会絡みで何かとお忙しいかも知れません。それに7月の選挙も近づいてきました。真夏の選挙は大変です。


 さて、今回はちょっと専門的なネット記事を紹介します。稽古に役立つかも知れないという視点からです。以下は記事のコピペです。記事中の画像は下の引用先URLを開いて見てください。



(コピペ開始)

実際の現象だった! 事故瞬間の“スローモーション” 千葉大教授らが仕組み解明
千葉日報オンライン 2016530()

 「危ない!」。交通事故や高所からの落下など突発的に危険な状態に陥った瞬間、物事がスローモーションのように見えた−。経験がある人も多いこの現象の研究に、千葉大学文学部認知心理学研究室の一川誠教授(51)と同学部卒業生の小林美沙さん(26)が挑み、画像観察を用いた実験で、現象が実際に生じることを確認した。一川教授によると、この現象は交通事故で多く報告されているといい、「今後事故が起こりそうな時に警告などを出せるようになれば、被害が少なくなるかもしれない」と研究成果の応用に期待を込める。

 この現象に関するこれまでの研究では、バンジージャンプで恐怖を感じた時の感情が、時間を長く感じることに影響するかが調べられていたが、アトラクション的要素から楽しさが加わってしまい難しかった。

 一川教授は、刃物や拳銃を突き付けられたり、人が燃えているといった、楽しさを排除し、恐怖と不快を感じるカラー画像を使用し、画像観察で引き起こされた感情や印象の強度と、時間精度や感じられる時間の長さとの関係を調べた。

 実験には同大学生の男女16人が参加。視覚の時間精度を測る実験では、心理学で使用されているカラー画像を1秒間見せた後、100分の1100分の6秒の範囲で画像をモノクロに切り替える。学生がキーボードを押すことで、モノクロ画像が見えるのに必要な最短時間を測定。16人中13人が危険を感じた時には、危険を感じなかった場合と比べ、より短い時間でモノクロ画像に切り替わったことに気付いた。

 感じられる時間の長さを測る実験では、0416秒の範囲で各画像を見せ、1秒間の長さに感じられるのに必要な時間を測定。16人中14人が危険を感じさせる画像が見えている時間を実際より長く感じていたことが確認できた。

 この研究の結果、短い時間のうちに通常よりも早く情報を処理することができれば、的確に身をこなすことで、けがの程度を軽くするなど生存可能性を高めることにつながるという。

 約2年前から研究を重ねてきたという一川教授。「体調が悪い時には時間があっという間に経ったり、風邪で熱が出ている時にはゆっくりと感じたりする。人が死の直前に見るという『走馬灯的なもの』も関係しているかもしれない」と話している。

 一川教授らの研究成果は、71日に発行される日本心理学会の国際誌「ジャパニーズ・サイコロジカル・リサーチ」で発表される。

(コピペ終了)

(引用元)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160530-00010000-chibatopi-l12




 上の記事の中で、私たちの稽古や護身の場面で参考になる部分は「短い時間のうちに通常よりも早く情報を処理することができれば、的確に身をこなすことで、けがの程度を軽くするなど生存可能性を高めることにつながる」という部分です。

 ただし、「突発的に危険な状態に陥った瞬間、物事がスローモーションのように見える」、つまり、「時間感覚が延長する」感覚がどういうメカニズムで起こるのか、ということについて、この記事では明確に説明していません。かろうじて、読み取れるのは、「恐怖と不快」の感情が関係しているらしいということだけです。

 あなたが剣道や空手、ボクシング、野球などを経験したことがあれば、時々相手の動きや飛んでくるボールが遅く感じられる経験をしたことがあると思います。これについては、単に何度も繰り返し高速運動する物体を追うことで目が慣れる、つまり動体視力が向上するという説明があるのですが、今回の研究はそれ以外の可能性を示しています。

 誤解を恐れずに言うならば、強い恐怖と不快の感情が脳の視覚中枢に影響を与え、処理スピードを高める可能性があるかも知れない、ということです。これをどう実際の場面に役立てられるかは、今後の研究でメカニズムがはっきりしないと現時点で決定的なことは言えません。言えませんが、自分なりに感情をコントロールしながら稽古や練習に励むことで、再現性のあるスローモーション感覚を普通のあなたも身につけられるようになるかも知れません。めいめいの工夫次第で、スローモーション感覚が手に入れられる可能性があるのではないかと思います。ちょっと頑張ってみませんか?

 今回の記事はここまでです。また次回お会いします。
    
                        師範 白井敬二




【6月の稽古予定表】


枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後6時20分〜7時20分

1日、8日、15日、22日(すべて水曜日)



北スポーツセンター     第二競技場 午前10時〜11時30分


12日、19、26日(すべて日曜日)





*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます

(入会金なし)。ただし、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。







【重要】(入会について)

   見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族、OB・OGです。

   見学希望者は、 師範の白井敬二まで、まずメールでご連絡ください。 質問もOKです。
(メールアドレス)cba31680@pop06.odn.n.jp

   その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが届かない場合あります。私からの返信メールが届くように、必ず、着信拒否の設定を外しておいてください。

2016年5月1日日曜日

名古屋市役所合気道部のお知らせ(42)


 こんばんは。早いもので、もう5月です。あなたは、2日(月)は勤務でしょうか。暦通りだと8日(金)も勤務なので、飛び石になりますね。忙しい窓口を抱えている職場では、10連休は夢の夢でしょう。でも、4日(水)の合気道部の稽古はお休みですから、ご安心ください。

 さて、たまには稽古のことを書いてみます。4月27日の稽古では突きの三教を取り上げました。最初の身ごなしは、相手の打ってきた腕の外側によけるのが基本ですが、入身の基本がきちんとできていないと難しい動きに感じられます。入身はいろいろな技で使いますので、きちんと正確にすばやく出来るように繰り返し、稽古しておく必要があります。

 三教の稽古の中で注意をしたことですが、ポイントは相手の親指を掴んでひねり上げながら自分の額の方に持ってくることです。あまり厳しくやると親指を痛めますので力加減が必要になります。この親指を取るやり方は、短刀を持っての突きを想定してのことです。

 どんな技でもいっしょですが、三教の技を掛ける時には、常に立ち位置が大切です。相手の攻撃を予想して、反対側の手足が容易に届かない位置と距離を実現することを心がけてください。このあたりは、微妙なところなので、実際の稽古の中で指摘された時に自分なりに悟っていくしかありません。

 さて、相手の腕の内側に入る三教の場合は、反対の手足に近づくことになりますので、相手の腕を叩いた手刀が、即目つぶしに移行できるように、またその時すぐに反対の手で相手の手を三教で掴めるように繰り返し稽古します。停滞すれば、すぐに相手の反撃を受けますので、極力停滞しないように、流れるような動きが必要です。また、三教で相手を動かす時には、相手の下腕が直立することに留意すべきです。


 三教については、他にも多くの細かい注意点がありますので、一つずつ丁寧に身につけ、徐々に精度を上げていくつもりで、取り組んでいくと良いでしょう。

    
                        師範 白井敬二



【5月の稽古予定表】


枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後6時20分〜7時20分

11日、18日、25日(すべて水曜日)



北スポーツセンター     第二競技場 午前10時〜11時30分


1日、8、22日(すべて日曜日)




*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます

(入会金なし)。ただし、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。






【重要】(入会について)

   見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族、OB・OGです。

   見学希望者は、 師範の白井敬二まで、まずメールでご連絡ください。 質問もOKです。
(メールアドレス)cba31680@pop06.odn.n.jp

   その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが届かない場合あります。私からの返信メールが届くように、必ず、着信拒否の設定を外しておいてください。