2020年1月29日水曜日

呼吸法を考える

名古屋市役所合気道部のお知らせ(87




 早いもので、1月ももう終わりです。新型コロナウィルス肺炎がパンデミックの状態ですね。現在のところ治療法もワクチンもありませんから、感染者は増大するばかりでしょう。致死性がさほど高くないのがせめてもの救いですが、いつ突然変異を起こすかも知れません。十分注意が必要です。しかし、私たちにできることは、感染した時に自己治癒力が十分発揮されるように、免疫力を高めておくぐらいしか対抗策がありません。そのためには、睡眠をしっかり取り、バランスの良い食事と適度な運動を欠かさないことです。その点合気道は格好の運動になると思います。

 さて、手前味噌はそれくらいにして、今回の本題に移ります。今回取り上げるのは「呼吸法」です。なんだ、呼吸法か、と思われるかも知れませんが、古くから世界中に多数の呼吸法があり、現代でもヨガを修行する人たちをはじめとして、多くの人たちが学んでいます。特に兵士や警察官、消防士など人の生死に関わるような職業の人たちの間では呼吸法が非常に熱心に訓練され、彼らの職務上必要とされる精神の安定のために大きな成果を収めていると報告されています(「『戦争』の心理学」デーヴ・グロスマン(元アナポリス教官)著)。

 呼吸法のやり方は簡単です。グロスマンが紹介している戦術呼吸法(ボックス呼吸法などと呼ぶこともあります)は、4秒間鼻で息を大きく吸い、4秒間止め、それから4秒かけて口から大きく息を吐き、そして4秒間息を止めるというサイクルを繰り返すだけです。これによって、脳の扁桃体の働きが安定し、不安やストレスが軽減されるのです。

 実際にやってみると、初めは眠くなるかも知れませんが、精神的な落ち着きが得られることはすぐ感じ取れるはずです。普段の生活の中で戦術呼吸法が実践できるようになれば、ポジティブな人生を送れるようになると推奨されています。もちろん、合気道の稽古にも役立ちますが、日頃強いストレスにさらされている人には非常に大きな助けになります。是非試してみてください。最初は通勤電車の中で5分もやれば十分です。携帯と違って、誰にも迷惑になりません。


 


 今回はここまでです。

 




師範 白井敬二




2月の稽古予定表】

枇杷島スポーツセンター 第二競技場 午後615分〜715

5日、19日(水曜日)



北スポーツセンター  第二競技場 午前10時〜1130
9日、16日、23日(すべて日曜日)




*いずれの会場も稽古1回ごとに300円の会費をお支払いいただきます

また、枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。







【重要】(入会について)

   見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族(子どもは小5くらいから)、OBOGです。見学希望者は、 師範の白井敬二まで連絡いただければ幸いです。その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが着信拒否で届かない場合があります。私からの返信メールが届くようにしておいてください。



(メールアドレス)white1000million@gmail.com

0 件のコメント:

コメントを投稿