2025年10月1日水曜日

私の修行時代(4)2002 AIKI EXPO ラスベガス

当時愛読していたAIKIニュースにラスベガス・ネバタ大学のキャンパスで2002.5.35の予定で2002 AIKI EXPO ラスベガスが開催されると記事がありましたので、早速申しみしました。AIKIニュース社に連絡しても正式な受付は現地でという返事でした。ともあれ、航空券を予約し、ホテルをネットで予約しました。ネットも今ほど便利ではなく、結構苦労しました。条件が合わずにせっかく予約したホテルをキャンセルして、別のホテルを予約しました。

 

国際線でサンフランシスコに到着し、国内線に乗り換えました。2001911日のアメリカ同時多発テロ事件から半年少しで、国内線の警備は厳重でした。道着の入ったバッグを開けられパンツも1枚ずつピンセットで取り出され検査されました。靴ももちろんです。検査区域は長蛇の列でした。しかし、誰一人として不平や不満を漏らす人はいなく、静まり返っていました。

 

ラスベガスの空港についてホテルに向かいましたが、リムジンバスは大きなホテルの前までです。プリントアウトした地図を片手に予約したホリデイ・インを探し、ネバダ大学から10分くらいのところにあるのを見つけました。予約したと言っても、カウンターの若いイケメン社員が、予約が入っていないと言います。いや確かに予約したと言って予約画面のコピーを見せました。しかし、私の名前がないのです。押し問答のうちに私が一件の予約をキャンセルしたことを聞き出した彼が説明しました。ラスベガスのホテルの予約ネットワークはどこかのホテルの予約をキャンセルすると全ての予約がキャンセルされるというのです。そんなアホな、と思いましたが、ともかく泊まれなくては話になりません。空き部屋がないかと交渉するとありました。予約時よりも少し高かったのですが、なんとか部屋に入れました。

 

まだ明るい時間だったので、会場のネバダ大学までの道のりを確認しておこう思い、外出しました。5月だというのに日差しが強く、帽子とサングラスを持ってこなかったことを後悔しました。近道らしきものと売店を見つけ、早めに帰宅しました。翌朝、朝食会場に行くと軍服姿の若者が大勢います。どうやら近くに基地があって、訓練で他所から集められた兵士の臨時の宿舎になっているようでした。よくあることだとホテルの従業員が言っていました。

 

定刻前にネバダ大学の受付(外でした)を済ませました。全米の合気道家が集まるというだけあって多くの道義姿の人々がいました。当時の記事をネットで探したところ、参加した先生方は以下の通りです。

 

 

⚫️井上強一 養神館本部道場長 合気道9段

⚫️近藤勝之 大東流合気柔術本部長

 ドン・アンジェ 柳流合気柔術

⚫️宇城憲治 沖縄古伝空手心道流師範 教士7段

⚫️フランク・ドーラン 合気会7段

 池田裕 合気会7段

 歌田行男 養神館合気道7段

 パトリック・オージェ 養正館合気道7段

 ピーター・ゴールズベリ 合気会6段(国際合気道連盟理事長)

⚫️パット・ヘンドリックス 合気会6段(岩間)

 

 

⚫️をつけた先生のセッションに参加しました(忘れているものもあると思います)。うすら覚えですが、各セッションは90分だったと思います。それぞれのクラスの内容はあまり詳しく覚えていませんが、印象的なものだけを書き出します。

 

・突然近づいてきた宇城憲治先生の寸勁をくらい、その日の夜痛みで眠れませんでした。

・ピーター・ゴールズベリ先生の入見からの首投げで首の骨がゴキゴキ鳴りました。

・パット・ヘンドリックスの弟子に反撃を喰らいやすい位置にいると注意したら、その弟子が彼女を呼び、彼女から口撃を受けました。

・宇城憲治、井上強一、近藤勝之、主催者のスタンレー・プラニンのテーブルを囲んだ会談を目撃しました。和気藹々としていました。

 

何はともあれ、参加者たちの体力にびっくりでした。スケジュールがみっちり組まれていて、各セッションの移動時間が10分ほどしかありませんが、次々と稽古をこなしていました。昼休みは30分でした。私が横になっていると主催スタッフがもう次のセッションが始まると急かしてきます。午後5時頃に1日目が終了した時にはヘトヘトでした。40代後半の鍛えていない男には厳しすぎるスケジュールでした。スケジュール表を見ると夜間の特別稽古や交流会も連日予定されていました。私は一回だけパーティに参加しましたが、あとはスルーでした。疲れ果てていたからです。ともかく、ホテルに帰ると簡単な食事をしてシャワーを浴びると痛みのあった日を除き、バタンキューの爆睡でした。

 

 

合同の稽古会でしたが、各道場の生徒たちが全員参加する合宿会のような雰囲気で、よそ者には馴染めない雰囲気がありました。彼らの気迫はいずれ自分も合気道の指導者になるという目的意識から来ていたのだろうと思っています。アメリカのような銃の蔓延している国で合気道のような型稽古しかしない武道が受け入れられること自体不思議なのですが、多様性があるのです。ものすごく実戦的で妥協を許さない人たちがいる反面、ものすごく素直で純粋な人たちもいるのです。彼らは強依存で、権威に弱いのです。信じやすいのです。そんな体質の人たちには宗教と同じで、合気道も馴染みやすいのです。もちろん権威には実力も必要です。だから、その実力を得るために優れた指導者の元に多くの弟子が集まるのです。そんなアメリカの複雑な社会構造を再確認した講習会でした。

 

 

帰国の際の記憶はあまりないのですが、ラスベガス空港の検査が一段と厳しかったことだけを覚えています。検査員の顔つきがひどく交戦的で厳しかったのです。

 

 

 

今回はここまでです。



師範


白井敬二



(PS)名古屋市役所職員の方は日曜日の稽古に参加してください。平日は忙しくて無理でしょうから。



(参考)



1)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 徒手


2)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 対武器


3)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景(3)武器対武器






【10月稽古予定表】


 

・枇杷島スポーツセンター 水曜日 夜 第2競技場 午後600分〜730

1日


 

 

・スギ薬局知立市福祉体育館 水曜日 午後 柔道場 午後3時〜430

 

日、22日


スギ薬局知立市福祉体育館 水曜日 午後 剣道場 午後3時〜430


15日

 



 

 

・北スポーツセンター 午前10時〜1130 


 

・第2競技場


なし



・NASPAスタジオ

 

5日、12日、19


 


 

*稽古代はどこでも一回1,000円です。入会金はありません。

 

 

【重要】(稽古について)

 

   新規稽古生を募集中です。特に護身術として学びたいという女性を1〜2名募集します。一回だけの稽古でもOKです。参加希望者は事前に白井までご連絡ください。以下のアドレスです。氏名、武道歴など教えてください。


h10zpg9ea5@hi3.enjoy.ne.jp

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