高齢者への指導に関連して

Covid-19の第5波がどうやら収まりましたので、一息つけます。でも、諸外国で（アメリカ、ロシア、ブラジルなど）の感染状況を見れば、第６波がすぐにやって来そうです。

今回は高齢者への指導に関連して考えてみます。自分自身がすでに高齢者となっていますので、高齢者への指導には余計に関心が深いのですが、一言で言って「難しい」ですね。

英語のことわざに、It is hard to teach an old dog new tricks.というものがありますが、日本語に訳せば、「老犬に新しい芸を教え込むのは難しい」となります。

人間と犬を一緒にするな、お叱りを受けるかも知れませんが、高齢者に技（受け身）を教えるのはいろいろな面で難しいのです。

老化は間違いなく、人間のすべてに及びます。筋力、視力、瞬発力、持久力という肉体的な面に加え、記憶力、感性、素直さという精神的な面も衰えます。特に、素直さは一番衰えが激しいかも知れません。

特に過去になんらかの武道経験がある人の場合、無意識にその癖が出ます。私の教える合気道にとって不要な動き、力であり、取り除くように言っても、なかなか抜け切れません。学びの過程でいったん身につけた動きは訂正が難しいのです。

それは素直さとは別の問題だと言われるかも知れませんが、武道の上達には「まね」が必要です。素直に師匠の言う通りにできないと感情的な軋轢を招きます。そんな楽しくない稽古を続けるのはお互いに無駄です。

以前の記事で師匠を選ぶときには慎重に、と言ったことがありますが、素直に言われたことができそうな師匠（門下生たち）を直感的に選ぶことはとても大切なことです。

軍隊的にスパルタで教え、具体的な術理を言葉で説明しない問答無用の道場が多いですから、道場を選ぶときには、その点もしっかり見極める必要があります。師範がどれほど素晴らしい技を披露しても、自分が同じようにできるようにならなければ、そこで稽古する意味はありません。

　お元気にお過ごしください。

 
　

 　

 

師範　白井敬二

 

 

 

 

【11月稽古予定表】

枇杷島スポーツセンター　第二競技場　午後6時15分〜7時15分

17日、24日

 

 

 

 

 

北スポーツセンター  第二競技場　午前10時〜11時30分

7日、14日、21日、28日

 

 

 

 

＊枇杷島スポーツセンターの稽古では１回ごとに300円の会費をお支払いいただきます（北スポーツセンターでは500円です）。

枇杷島スポーツセンターでは、個人使用料200円が別途必要です。

 

 

 

 

【重要】（入会について）

 

   見学、お試し期間を経て、師範から正式に入会を許可され、入会申込書を提出して、正式な部員になります。まずは見学からどうぞ。

　枇杷島スポーツセンターの入会者は基本的に名古屋市役所職員、家族（子どもは小５くらいから）、OB・OGです。北スポーツセンターの参加者は一般市民も可能です。

　見学希望者は、 師範の白井敬二まで連絡いただければ幸いです。その際には、件名を「合気道」とお書きください。所属と、氏名、電話番号も明記してください。なお、時々返信メールが着信拒否で届かない（電話も受信拒否設定）場合があります。私からの返信メールや届くように（電話がかけられるように）しておいてください。

 

 

（メールアドレス）white1000million@gmail.com