2025年4月29日火曜日

再び刃物対策について 

以前の記事でも刃物対策について書きましたが、最近の刃物事件の多さからもう一度、刃物への対応策を考えます。


 

【独自】深夜に刃物男、確保の瞬間 銃刀法違反の疑いで30代の男を現行犯逮捕 長崎市の城栄商店街近くの路上

2025.4.28

https://www.youtube.com/watch?v=ThOwl8pB09c

 

上記の事件について、男が酒を飲んでいたことが示唆されていますが、酒だけでなく違法ドラッグの使用も疑われます。


刃物対策において最も重要な要素は距離です。

 

 

1)距離が遠い(10メートル以上)場合

 

刃物を持った相手に対して自分が素手の場合、圧倒的に不利なことは小学生でもわかることです。十分な距離があれば、全力で逃げましょう。その場合には、人が多くいる場所に逃げ込むことが大切です。何らかの理由で走れない場合でも、足早に刃物を持った相手から離れる努力は必要です。

 

 

2)中間距離(3メートルから10メートル)

 

この距離は結構対処が難しいものです。相手の後ろにいれば、気づかれないようになるべく静かに遠ざかるべきです。相手の前方にいる場合には、荷物を腹の前に両手で抱えたまま後ろにゆっくり下がります。目は合わさない方が良いでしょう。目が合うだけで動けなくなることもあるからです。

 

3)近距離(1.5メートル〜3メートル)

 

この距離になると、逃げ出すよりも相手と戦うことを考えなければなりません。この距離では、道具を考えます。3メートルの距離なら、小銭を何枚か持って投げつける、ボールペンなどを手裏剣のように投げる、輝度の高いライトを相手の目に照射する、催涙スプレーを噴射するなどがざっと考えられます。あくまで、逃げるための時間稼ぎです。催涙スプレーの使い方や手裏剣術は私の講習会や道場で習ってください。いずれの方法にせよ、ハンドバックなどからさっと取り出せなければ相手に間合いを詰められてしまい攻撃されます。サッと取り出す訓練が必要です。

 

4)近接(ゼロメートル〜1.5メートル)

 

この距離では瞬時に相手の刃物が自分の体に到達します。体術(かわす、殴る、蹴る、はらう、押し止めるなど)は最後の手段を使う以外に助かりません。ですが、はっきり言いますが、繰り返し素早く突き込んでくる刃物攻撃に有効に対処することはほとんど不可能です。たとえ武道を何年やっていても、です。道場で型稽古がうまくできても実際の場面で同じようにうまく対処できるとは限りません。なぜなら、実際の場面では何も約束事はありません。フェイントもあれば、攻撃場所の制限もありません。連続して何十回でも突き、切りつけてきます。相手の形相だけで体がうごかなくこともあります。

 

何か荷物を持っていたら、それを振り回してください。重くて振り回せないようなら、胸と腹を隠すように体の前の部分にかまえてください。致命傷を受ける可能性が少しは減少します。トートバックなら首にかけることできます。なお、トートバックにサイズいっぱいの金属板(ダイソーでも手に入ります)を入れておけば、相当強い盾になります。トートバックを首にかければ、両手が使えますので、反撃のチャンスが生まれます。




近接戦で使う道具として、スタンガンやボールペンが考えられます。スタンガンは相手に押し当ててボタンを押すだけです。ボールペンを使う場合には相手の顔や頭部、胸、頚部などを刺します。それ使えるアルミ一体成形のボールペンがあります。技術的なことは私の道場や講習会で教えます。

 

体術について一つ言うとしたら、相手の腕や刃物の柄を掴もうとしないことです。打撃や一瞬の接触で合気をかけることだけに専念してください。細かいことは私の道場で教えます。繰り返しますが、掴んで相手に技をかける合気道の技は本当に刃物を持った相手には役立ちません。

 

 

今回は、刃物対策についての記事でした。興味が湧いたなら、メールで連絡の上道場をお訪ねください。


 

今回はここまでです。

 

 

 

師範

 

白井敬二




(参考)



1)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 徒手


2)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 対武器


3)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景(3)武器対武器





【5月稽古予定表】


 

・枇杷島スポーツセンター 水曜日 夜 第2競技場 午後600分〜730分(4月30日から稽古時間を30分延長します)

7日、14日


 

 

・スギ薬局知立市福祉体育館 水曜日 午後 柔道場 午後3時〜430

 

21日、28

 

 


 

 

北スポーツセンター 午前9時〜1130 (9時から10時頃までは柳生新陰流居合の指導をします)


 

 

第2競技場


なし



・NASPAスタジオ

 

4日、11日、18日、25日

 


 

*稽古代はどこでも一回1,000円です。入会金はありません。

 

 

【重要】(稽古について)

 

   新規稽古生を募集中です。一回だけの稽古でもOKです。合気の本質に立ち戻り、小が大に対抗できるようにしたい、社会に役立つようにしたいという思いから、小柄な女性に合気道と護身術をお教えしたいと思います。参加希望者は事前に白井までご連絡ください。以下のアドレスです。


h10zpg9ea5@hi3.enjoy.ne.jp


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