相変わらず刃物事件が多いです。おまけに海外でも刃物事件が多くなっています。西欧各国の銃器や爆発物の取り締まりが強化された結果です。
先回記事で刃物対策の記事を書きましたが、今回もその延長です。合気道の技を教えるべきだと言う意見もあるでしょうが、「掴み」を必要とする技は刃物を持った相手に対峙する時は危険です。私たちが道場で稽古するときには小刀で正面打ち、横面打ち、突きというふうにあらかじめ攻撃側のパターンを決めて稽古し、連続技を習うことは稀です。しかし、実際の修羅場では相手がどんな動きをするかは予想できません。フェイントもあります。素早い連続技もあるでしょう。道場で習ったパターンがうまくできても、実際のナイフ(その他の刃物)を持った攻撃者を制することはまず無理でしょう。うまくいくは、映画の中だけの話です。
それで、私は生徒に何か武器を持ちなさいと教えています。一番良いのは催涙スプレーです。催涙スプレーの所持については警察が敏感になっています(自分が催涙スプレーの被害者になる可能性を恐れているからです)。ですが、私は差し迫った危険がある場合には必ず催涙スプレーの所持を薦めています。ただし、少しばかり訓練が必要です(合気道の技を身につけるよりずっと簡単です)。
そして二番手はスタンガンです。これも少しの訓練で非常に高い防犯効果を得られます。でも、値段が高いのです。2〜3万円するものはザラです。
そこで、三番手に挙げるのが鉄扇(あるいはボールペン)です。鉄扇には多くの種類があります。私は複数の鉄線を使って護身術を教えますが、小型でもある程の重みのある扇のように見える木製(あるいは鉄製)の短い棒状のものであれば威力は十分い発機できます。これは相手の急所とその攻め方を身につけないと有効に使えない武器ですが、慣れてしまえば非力な女性の自衛に大きな効果が期待できます。そんな時代錯誤なものは持ちたくないとあなたが言われるなら、一体成形のアルミ製ボールペンはいかがでしょう。無印良品で600円ほどで手に入ります。
一体成形のアルミ製ボールペンと指定したのは、護身具として利用する場合には強度が必要だからです。どこをどんなふうに攻めるかは道場か講演会でお教えします。簡単なことです。ボールペンは突く、挟む、押し付けるという使い方ができます。あとはその場所です。どんな道具(体術も含め)でも護身に使うときには躊躇をしないことです。ほとんど反射的に使えなければ役に立たないと心得てください。そして手加減なしで攻撃しなければなりません。中途半端では却って危険です。相手が死んでも構わない、というくらいの覚悟が必要です。
最後がちょっと過激になりましたが、護身はやるかやられるかの世界です。道場の稽古とは違います。
今回はここまでです。
師範
白井敬二
(参考)
1)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 徒手
2)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景 対武器
3)北スポーツセンター合気道教室および名古屋市役所合気道部稽古風景(3)武器対武器
【6月稽古予定表】
・枇杷島スポーツセンター 水曜日 夜 第2競技場 午後6時00分〜7時30分
4日、11日
・スギ薬局知立市福祉体育館 水曜日 午後 柔道場 午後3時〜4時30分
18日、25日
・北スポーツセンター 午前10時〜11時30分
・第2競技場
8日、15日、22日
・NASPAスタジオ
1日、29日
*稽古代はどこでも一回1,000円です。入会金はありません。
【重要】(稽古について)
新規稽古生を募集中です。一回だけの稽古でもOKです。合気の本質に立ち戻り、小が大に対抗できるようにしたい、社会に役立つようにしたいという思いから、小柄な男女に合気道と護身術をお教えしたいと思います。参加希望者は事前に白井までご連絡ください。以下のアドレスです。
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